小学校入学はお子さんにとっても保護者にとっても大きな節目ですよね。
「入学準備って何をすればいいの？」「勉強は必要？生活面はどうすれば？」と、具体的なポイントが分からずに不安を感じていませんか？
この記事では、小学校入学前にやっておくと良いことを「勉強面」と「生活面」に分けて解説します。
さらに入学準備を失敗しないためのポイントや、学校で使う必需品以外であると便利なアイテムも紹介します。
小学校生活への不安を解消し、お子さんと一緒に安心して入学を迎えられるよう、入学準備の全体像を一緒に確認していきましょう。
小学校1年生は学校でどんなことをする？
小学校1年生では、学習や生活の基礎を整えるための指導が主に行われます。
国語では、ひらがなやカタカナの読み書きから始まり、読むことや話すことを中心に学びます。
言葉への理解を深め、聞く力や話す力を育てることが目的です。
算数では、数字の認識や簡単な計算に取り組み、数の概念を理解します。
生活面では、時間を守ることや集団行動のルールを学びます。
朝の会で元気に挨拶をしたり、みんなで協力して給食の準備をするなど、と日常的な活動が行われます。
小学校入学前に完璧にできる必要はありませんが、入学前に少しずつ準備をしておくことでスムーズに小学校生活に入ることができます。
小学校入学前にやっておくと良いことは？
小学校入学前に「勉強面」と「生活面」の両方で準備を進めることで、子どもが安心して学校生活に馴染むことができます。
勉強面では、ひらがなを読む練習をすることで、授業への不安を軽減し、学びへの興味を自然に引き出せるでしょう。
また、数字の読み方や簡単な数え方に触れることで、算数の学びにもスムーズに取り組めます。
生活面では早寝早起きや食事の時間を一定にするなど、生活習慣を整えておくことが重要です。
これにより、学校での規律のある集団行動にも順応しやすくなります。
さらに、靴を揃える、片付けをするなど、簡単な身の回りのことを自分でできるようにしておくと、自立心を育む助けになります。
小学校入学前の準備を通じて、子どもが自信を持って新しい生活に踏み出せるよう無理なく進めていきましょう。
小学校入学前の勉強はこれができればOK！ポイントは4つ
小学校入学前に準備しておくと良い勉強面のポイントは下記の4つです。
- ひらがなが読める
- 自分の名前が書ける
- 数字が10まで数えられる
- 鉛筆を正しく持てる
これらができれば、安心して入学後の学習に取り組むことができます。
1つずつ詳しく解説します。
勉強のポイント1：ひらがなが読める
小学校ではひらがなを使う場面が多いため基本的な読みができると安心です。
自分の持ち物や、友達の名前を読めるようになると、クラスメイトとのコミュニケーションが取りやすくなります。
ひらがなを読む練習には、下記のような方法が効果的です。
楽しみながらひらがなに触れることで自然と読めるようになり、文字を読むことへの抵抗感が少なくなります。
文字そのものを覚えることだけでなく、文章全体を読むことへの興味や学習意欲を上げるためにも、ひらがなを楽しく学ぶアプローチは効果的です。
勉強のポイント2：自分の名前が書ける
小学校では、教科書やプリントのような配布物に名前を書く場面が日常的にあるため、自分の名前を書けるようにしておくとよいでしょう。
名前を書く場面でスムーズに対応できるだけでなく、「文字が書ける」という自信を持つきっかけにもなります。
自分の名前を書けるようにするには、下記の方法が効果的です。
楽しく名前が書けるようになることで、入学後の生活にも自信を持って踏み出せるでしょう。
勉強のポイント3：数字が10まで数えられる
小学校入学前には、数字の1から10までの概念が身に付いていると安心です。
算数の授業では、数字を書く練習から始まり、簡単な計算を学びます。
あらかじめ10まで数えられるようにしておくことで、授業の内容を理解しやすくなり、意欲的に学べます。
普段の生活で、身の回りのものを数える習慣を取り入れると、自然と数字の概念が身に付きます。
楽しく授業に取り組めるように、身の回りのものを使って数字を数える練習をしておくのがおすすめです。
勉強のポイント4：鉛筆を正しく持てる
鉛筆を正しく持つことは、学習をスムーズに進めるための重要なポイントです。
正しい持ち方を身につけることで、手のみならず全身が疲れにくくなり、集中力を高める効果も期待できます。
幼少期についた鉛筆の持ち方の癖は、成長した段階では修正しにくいため、幼いうちからに正しい持ち方を身に付けておくと安心です。
正しく持つことが難しい場合は、持ち方が自然と身に付くようなグリップ補助具を利用するのもよい方法です。
子どもの集中力や学習意欲の向上のためにも、鉛筆を正しく持つ習慣を付けておくと良いでしょう。
小学校入学前に生活面で身に付けると良いポイント5つ
小学校生活を快適に過ごすためには、生活習慣を整えておくことが大切です。
生活面でおさえておきたいポイントは下記の5つです。
- 早寝早起きをする
- 朝ごはんを食べる
- 自分で身支度をする
- 困ったことは先生に言えるようにする
- 通学路を歩く練習をする
1つずつ解説します。
生活のポイント1：早寝早起きをする
早寝早起きの習慣を身に付けることは、小学校生活を快適に送る上で大切です。
規則正しい生活リズムを作ることで、十分な睡眠を確保でき、朝スッキリと目覚められます。
その結果、学校での学びや活動に集中して取り組むことができます。
夜更かしや睡眠不足が続くと、集中力が低下したり、体調を崩す原因にもなるため、健康面でも注意が必要です。
早寝早起きの習慣を付けて、心身ともに健康的な生活リズムを整えましょう。
生活のポイント2：朝ごはんを食べる
朝ごはんを食べることは、1日を元気に過ごすために必要なエネルギーを補給する大切な習慣です。
朝食で脳に必要な栄養が供給されることで、集中力や思考力が高まり、学習や活動に意欲的に取り組むことができます。
朝ごはんを抜くとお腹が空いて授業に集中できなくなるだけではなく、体力が落ちて疲れやすくなることもあります。
さらに、朝食を習慣化することで生活リズムが整い、規則正しい生活を送りやすくなります。
元気に1日をスタートさせるためにも、朝食をとる習慣をつけましょう。
生活のポイント3：自分で身支度をする
小学校では親のサポートがない場面が増えるため、自分で身支度を整える力を身に付けておくことが必要です。
必要な持ち物を準備したり、服を着替える力は、学校生活をスムーズに進めるために欠かせません。
翌日の準備を親子で一緒にしたり、服を畳む練習をすることで、少しずつ身支度を自分でできるようになるでしょう。
自分で身支度をできるようにすることは、小学校生活に限らず、自立への第一歩でもあります。
焦らず少しずつ取り組み、自立心を育てる環境を整えましょう。
生活のポイント4：困ったことは先生に言えるようにする
安心して小学校生活を送るためには、困った時は先生に助けを求める力を身につけることが大切です。
入学後、新しい環境や初めての体験の中で、分からないことや不安にに直面することがあるかもしれません。
分からないことをそのままにしてしまうと、不安を抱えたり問題が深刻化してしまうこともあります。
早めに相談する習慣をつけることで、不安が解消されるだけでなく、学校生活がより快適なものになります。
先生に相談する力を育てるには、下記の方法が効果的です。
困った時に人に頼る力は、小学校生活に限らず、子どもの成長にとって大切なスキルです。
親子で話し合いながら、安心して相談できる習慣を身につけましょう。
生活のポイント5：通学路を歩く練習をする
入学前に通学路を歩く練習をしておくことで、安心して登下校できるようになります。
小学校までの道順を覚えることで迷う心配が減り、危険個所を事前に把握しておくことで安全面でのリスクを最小限に抑えることができます。
信号の渡り方や横断歩道のルールを確認することで、交通ルールを守る意識も育まれます。
特に登校時間に合わせて歩くことで、他の時間帯とは異なる注意するべきポイントに気づくことができます。
通勤ラッシュで交通量が多い時間帯や、早朝ならではの危険性など、実際の通学環境を体感するためにも、登下校の時間に歩く練習をしておくと良いでしょう。
小学校入学前の準備でやってはいけないことは？
小学校入学前の準備では、失敗しないために注意したいポイントがあります。
下記の2点が特に重要です。
- 勉強は短時間から始める
- やる気を損なわないようにする
注意するポイントについて、詳しく解説します。
注意するポイント1：勉強は短時間から始める
小学校入学前の勉強は、短時間から始めるのが成功の鍵です。
最初から長時間の勉強を無理に続けさせてしまうと、子どもが疲れて勉強を嫌いになってしまう可能性があります。
入学後に本格的な学びが始まるため、入学前の準備は短時間で十分です。
1日に5分から10分程度、遊び感覚でひらがなや数字に触れる時間を作ると無理なく進められます。
親子で絵本を楽しんだり、好きなキャラクターの数を数えるといった楽しさを感じられる内容にすることで、子どもの興味を引きやすくなります。
学びの意欲を保つためにも、負担を感じさせない方法で短時間から始る勉強方法がおすすめです。
注意するポイント2：やる気を損なわないようにする
小学校入学前の準備では、子どものやる気を損なわないことがとても重要です。
嫌々取り組むよりも、子供自身が楽しんで意欲的に取り組んだ方が良い結果につながります。
子どもを焦らせるような言葉や、「これくらいできて当たり前」といったプレッシャーを感じさせる言葉は、子どものやる気を削ぐ原因になりかねません。
些細なことでも「できたね！」「すごい！」と一緒に喜び、子どもが「もっとやってみたい」思える雰囲気を大切にしましょう。
また、子どもの好きな分野を中心に取り組むのも効果的です。
子どものペースを尊重し、無理なく進めることで、自信とやる気を育む学びの時間を作りましょう。
小学校入学までのスケジュール
小学校入学前の準備のためには、入学前のスケジュールを知っておくと安心です。
必要な手続きや行事の目安をお伝えします。
※詳細は地域によって異なりますので、お住まいの地域の自治体へ確認してください。
| 時期 | 行事 | やること |
|---|---|---|
| 年長の4月頃～ | ランドセルを購入 | |
| 9月～11月 | 就学前健診 | アレルギー等、診察が必要であれば受診しておく |
| 1月～2月 | 学校説明会 | 学用品などの準備物を確認 |
| 2月～ | 必要な物を購入通学路を確認しておく |
多くの自治体で11月までに就学前健診があり、1月下旬から2月にかけて学校説明会が行われます。
学用品などの準備物は、学校によって指定がある場合や禁止事項があるため、早く準備をしてしまうと後悔しかねません。
学校説明会で詳細を確認してから準備を始めると良いでしょう。
小学校入学前に準備する必需品10選
小学校入学前には家庭で準備する物が多くあります。
学校によって違いがありますが、ほとんどの学校で必要になるものを10個紹介します。
- ランドセル
- 文房具
- 上履き
- 私服
- 運動靴
- 体操服
- 手提げ類
- 給食用品
- 水筒雨具
必需品1.ランドセル(通学カバン)
小学校に通うための必需品です。
毎日教科書など多くの荷物を持ち運ぶため、丈夫で軽く、子どもの体格に合ったものがおすすめです。
人気のブランドのランドセルは売り切れてしまうことがあるため、デザインや機能にこだわりたい方は早めに準備すると良いでしょう。
必需品2.文房具
鉛筆・消しゴム・のり・ハサミ・色鉛筆などが必要です。
小学校1年生で使う鉛筆は「B」や「2B」など指定がある場合があるため、事前に確認しておきましょう。
必需品3.上履き
学校で1日中履くため、通気性が良く、足のサイズにぴったりフィットするものを選び、快適に過ごせるようにしましょう。
必需品4.私服
制服がない場合は、洗い替えも考えて1週間分用意しておくと安心です。
動きやすく洗濯しやすい素材のものがおすすめです。
必需品5.運動靴
通学や体育で毎日使用するため、足に合ったサイズの靴を選びましょう。
成長する時期のため、こまめにサイズを確認し、大きさが合わなくなった場合は早めに買い替えるようにしましょう。
必需品6.体操服
学校指定のものがある場合がほとんどです。
入学説明会で案内があるため、確認してから用意すると良いでしょう。
必需品7.手提げ類
登下校時にランドセルに入らない物を持ち運ぶためのバッグが必要になることがあります。
学校内で「図書バッグ」や「音楽バッグ」として使うこともあるため、用途に合わせた手提げ袋を用意しておきましょう。
必需品8.給食用品
多くの場合、ランチョンマットや箸類を用意します。
学校によって必要なものが異なるため、事前に確認しておきましょう。
必需品9.水筒
授業の合間の水分補給や、校外学習時に使います。
子供が扱いやすく、漏れにくく丈夫なものを選ぶと良いでしょう。
必需品10.雨具
雨の日の通学用に、傘やレインコートが必要です。
安全面を考慮して、周りから認識しやすい明るい色を選ぶと安心です。
以上10個が、小学校生活で欠かせないアイテムの一覧です。
慌てて購入すると、サイズが合わなかったり、学校のルールに沿わないことがあります。
入学説明会で詳細を確認し、ルールを守りつつ子どもの好みに合ったアイテムを、余裕を持って準備しましょう。
小学校生活をもっと快適にする便利アイテム3選
必需品だけでなく、準備しておくと便利なアイテムがあります。
ここでは、あると役立つ3つのアイテムをご紹介します。
- お名前シール
- 防犯アイテム
- 名札止め
それぞれについて詳しく説明します。
お名前シール
小学校では、ほとんどの持ち物に記名が必要です。
鉛筆や消しゴム、算数セットなどの細かな学用品に名前を付ける際、お名前シールがあると便利です。
デザインが豊富なため、子どもが好きなものを選ぶと愛着がわいて物を大切にする気持ちにもつながります。
防犯アイテム
子供だけで登下校するようになると、安全面が気になるもの。
緊急時に備えて、防犯ブザーや子ども用GPSを準備しておくと安心です。
使い方を一緒に確認しておくと良いでしょう。
名札止め
多くの小学校では名札を付けますが、安全ピンタイプの名札は1年生には装着が難しいことも。
そんな時は、クリップで挟むタイプの名札止めが便利です。
クリップタイプなら、服に穴が開いてしまう心配もありません。
入学準備はこれで安心！小学校1年生になる前にやっておきたいこと まとめ
本記事では、小学校入学前に整えておきたい準備についてお伝えしました。
事前に準備を整えておくことで、子供がスムーズに学校生活を始めることができます。
勉強面では、ひらがなや数字などの基礎を日常生活の中で楽しみながら学んでおくと良いでしょう。
生活面では、規則正しい生活習慣を意識したり、通学路を確認しておくと安心です。
何よりも大切なのは、子どものペースに寄り添いながら、前向きな声かけで成長を見守ることです。
準備物に関しては、学校説明会で詳細を確認したうえで、ルールや子どもの好みに合ったものを余裕を持って揃えるようにしましょう。
小学校入学は子どもにとって新しい世界への大きな一歩！
親子で楽しい時間を共有しながら準備を進め、自信を持って新生活をスタートできるようサポートしていきましょう。
